秋田[市](読み)あきた

百科事典マイペディア 「秋田[市]」の意味・わかりやすい解説

秋田[市]【あきた】

秋田県西部の市。1889年市制。県庁所在地。日本海に面し,秋田平野の主部を占め,雄物川河口部に中心市街があり奥羽本線,羽越本線,秋田自動車道が通じる。1981年新秋田空港が開港した。733年高清水に蝦夷(えぞ)平定のための秋田城が置かれ,1602年佐竹氏転封後その城下町として発展,土崎は藩の河港であった。県の政治・経済・文化の中心で,商業都市の傾向が強いが,1965年新産業都市に指定され,茨島(ばらじま),新屋(あらや),土崎などに工業地帯の造成,秋田港の整備が進められた。製油パルプ,化学肥料,製材などの工業が行われ,製造品出荷額では3200億円(2003)を上げて県内1位を占め,八橋(やばせ)に油田がある。伝統的な酒造,黄八丈,ブナ材家具,漆器も特産。秋田平野一帯は秋田米とアキタブキの大産地。国立秋田大学,千秋公園(秋田城跡)があり,年中行事竿灯(かんとう)は有名。2005年1月河辺郡河辺町,雄和町を編入。906.09km2。32万3600人(2010)。
→関連項目秋田[県]秋田大学

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