秋水(読み)しゅうすい

精選版 日本国語大辞典 「秋水」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐すい シウ‥【秋水】

〘名〙
① 秋の頃の澄みきった水。また、秋の澄み渡った水の流れ。《季・秋》
懐風藻(751)秋宴道首名〉「望苑商気艷、鳳池秋水清」
※俳諧・冬の日(1685)「あはれさの謎にもとけし郭公野水〉 秋水一斗もりつくす夜ぞ〈芭蕉〉」 〔王維‐輞川閑居贈裴秀才廸詩〕
② 秋の頃の出水。秋の洪水。〔荘子‐秋水〕
③ とぎすました刀。さえた光をはなつ利刀
菅家文草(900頃)七・右大臣剣銘「暁霜三尺、秋水一条、利器惟服、飛揚在腰」
浮城物語(1890)〈矢野龍渓〉八「腰間(ようかん)の秋水人をも斫(き)るべし」

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デジタル大辞泉 「秋水」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐すい〔シウ‐〕【秋水】

秋のころの澄みきった水。秋の水。 秋》「―に石の柱や浮見堂/虚子
曇りのない、よく研ぎ澄ました刀。「三尺の秋水

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秋水」の意味・わかりやすい解説

秋水
しゅうすい

日本で初めて製作された,日本海軍のロケット戦闘機。過酸化水素ヒドラジン推進剤とする。ドイツのメッサーシュミット Me-163Bロケット戦闘機の設計図をもとに,三菱重工業が製作した。 1945年7月の最初の試験飛行では墜落したが,終戦までには量産機の製造も始まっていた。エンジンは KR10ロケット機関 (推力 1500kg) 1,乗員1,全長 9.9m,最大速度時速 800km。B-29爆撃機の迎撃を目的として高度1万mまで3分半で上昇上空で5分半の動力飛行が可能という仕様だった。 30mm機関砲2門を装備する。

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普及版 字通 「秋水」の読み・字形・画数・意味

【秋水】しゆうすい

秋潦。

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