秋山里奈(読み)あきやまりな

知恵蔵mini 「秋山里奈」の解説

秋山里奈

視覚障害者の女子競泳選手。1987年11月26日、神奈川県生まれ。身長163センチ、体重47キロ。2012年現在、明治大学大学院に在籍。生まれつき全盲であったが、3歳で水泳教室に通い始める。背泳ぎ才能を開花させ、筑波大学附属視覚特別支援学校時代の04年、16歳でアテネパラリンピックに出場し、100メートル背泳ぎで銀メダルを獲得。明治大学進学後の07年には同種目でジャパンパラリンピックを制した。しかし、08年北京パラリンピックで視覚障害の100メートル背泳ぎが実施種目から外されることになり、自由形で同大会の出場権を勝ち取るが、50メートルで8位入賞、100メートルでは予選落ちという結果に終わる。その後スランプに陥るも、ロンドンでの背泳ぎ種目の復活で奮起し、12年のジャパンパラ水泳競技大会では100メートル背泳ぎで世界新記録を樹立し優勝、続くロンドン・パラリンピックでは同種目を大会新記録で制し、金メダルを獲得した。

(2012-09-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「秋山里奈」の解説

秋山里奈 あきやま-りな

1987- 平成時代の女子水泳選手。
昭和62年11月26日生まれ。3歳で水泳をはじめる。筑波大附属視覚特別支援学校をへて明大にすすむ。平成16年アテネパラリンピックの100m背泳ぎで銀メダル。20年北京パラリンピックの50m自由形で8位。21年ジャパンパラリンピックの100m背泳ぎを世界新記録で優勝。24年ロンドンパラリンピックの100m背泳ぎで金メダル。神奈川県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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