俳人。横浜に生まれる。本名不二雄(ふじお)。旧号地平線、東京三(ひがしきょうぞう)。13歳で父に死別、高等小学校卒業後、横浜火災海上保険会社に入社、俳句を知る。島田青峰(せいほう)の弟、的甫(てきほ)に勧められ『土上(どじょう)』に入り、1932年(昭和7)『土上』同人。1941年2月5日、俳句弾圧事件に連座、検挙される。後年の句集『瘤(こぶ)』には獄中の句を所収。第二次世界大戦後『天狼(てんろう)』に参加、『氷海』を創刊、主宰する。1954年(昭和29)、俳句は「もの」のもつ象徴力を生かす最短詩であるとする、俳句「もの」説を唱え反響をよんだ。1968年蛇笏(だこつ)賞受賞。句集に『街』(1940)、『瘤』(1950)、『万座』(1967)、『甘露集』(1977)のほか、『俳句入門』(1955)の著がある。劇作家秋元松代は実妹。
[楠本憲吉]
寒(さむ)や母(はは)地にアセチレン風に欷(な)き
『『秋元不死男全集』全2巻(1980・角川書店)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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