秋の月(読み)あきのつき

精選版 日本国語大辞典 「秋の月」の意味・読み・例文・類語

あき【秋】 の 月(つき)

① 秋、澄んだ夜空に輝き冴えている月。俳諧では、単に「月」ともいう。秋の月夜。《季・秋》
古今(905‐914)秋下・二八九「秋の月山辺さやかにてらせるは落つるもみぢの数を見よとか〈よみ人しらず〉」
② (満月のように円満無欠なところから) 釈迦如来の徳。
謡曲安宅(1516頃)「大恩教主の秋の月は涅槃(ねはん)の雲に隠れ」
③ 女性の性器
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)七「洞庭の秋の月様をおがみ奉るじゃ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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