秋の曲(読み)あきのきょく

精選版 日本国語大辞典 「秋の曲」の意味・読み・例文・類語

あきのきょく【秋の曲】

箏曲生田流山田流でも演奏)。吉沢検校作曲安政年間(一八五四‐六〇)に成る。歌詞は「古今集」の秋の歌六首。古今組うち、「春の曲」とともに有名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「秋の曲」の意味・読み・例文・類語

あきのきょく【秋の曲】

箏曲そうきょく。吉沢検校作曲。安政年間(1854~1860)に成立。歌詞に古今集の秋の歌6首を使う。古今調子という独特の調弦。→古今組こきんぐみ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「秋の曲」の意味・わかりやすい解説

秋の曲 (あきのきょく)

箏曲。2世吉沢検校作曲。手事(てごと)は松阪春栄補作。1856年(安政3)《琴中五玉抄》に初出。安政初期以前の作曲か。補作は95年ころ。箏曲復古運動の組歌で,古今組の一つ。歌詞は《古今和歌集》秋の部から6首採用し,初秋から晩秋へと配列。第3歌は大江千里,第4歌は壬生忠岑,第6歌は菅原道真で,他は読人知らず。第4歌の後に手事が2段入るが,通常同時に段合せをする。前後にマクラチラシがつく。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android