私的財(読み)してきざい

世界大百科事典(旧版)内の私的財の言及

【公共財】より

…このように,同時に同量の消費が複数の人によって可能な財・サービスを公共財という。これは,パン,理髪のように,ある個人による財の消費なりサービスの享受がその分だけ,他人に残された消費量なりサービス享受の機会を減らす,いわゆる〈私的財private goods〉に対する概念である。消費が競合することが皆無の財を〈純粋公共財〉と呼び,国防,外交等,その成果が全国民に一様に及ぶ財・サービスがあげられる。…

【財】より

…大気とか日光とかの自然財が自由財の例としてよく挙げられるが,現代においては経済活動の水準の高まりで,これらの自然財もまた希少なものとなり,自由財ではなくなりつつある。 財の分類としてさらに,私的財と公共財とに分けられることもある。私的財は,個々の経済主体に分属され,その所有権が明確にされるような財である。…

【所有】より

…このような問題に対する一つの基準となるのが,所有対象の観点である。 所有対象(財)の観点からすれば,私的財と公共財が区別されなければならない。使用に際し競合が存在する財が私的財,競合が存在しないか,あるいは競合しても他者を排除困難な財を公共財という。…

※「私的財」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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