私印(読み)しいん

精選版 日本国語大辞典 「私印」の意味・読み・例文・類語

し‐いん【私印】

〘名〙
個人の用いる印章
※埋麝発香(1840)「内家私印」 〔宋史五行志・金〕
仏語。二印の一つ。僧尼私用の印。私物であることを示すためにおす刻印。〔毘奈耶雑事‐一〕

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デジタル大辞泉 「私印」の意味・読み・例文・類語

し‐いん【私印】

個人の用いる印章。→公印官印
[類語]実印認め印公印官印国璽印璽印鑑印章印判判子ゴム印スタンプ印形いんぎょう印影社印職印役印三文判消印検印烙印拇印

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世界大百科事典(旧版)内の私印の言及

【印章】より

…周代古の遺品によると,形制は大小一定せぬが大部分はきわめて小さく,印材は銅製を主として他に金銀玉石犀象陶などがあり,印文は陽刻,陰刻ともにあり,鈕式は環鈕,壇鈕,覆斗鈕,鼻鈕,獣鈕などいろいろある。官・私印の別があり,官印は司馬,司徒,司空など,私印は名のほかに,敬,恭,鉩,王之上士などの字をあらわした〈成語印〉〈吉語印〉,人間や動物の文様を鋳出した〈肖形印〉がある。古が鑑賞の対象となったのは,清朝の乾隆時代(1736‐95)からで,歴史は比較的浅い。…

【篆刻】より

…その文字は周到な鋳造工程を経て丹精であり,章法や鈕(ちゆう)制に多種多様な意匠が見られる。その用途と性質は官印と私印とに二大別される。官印には皇帝,皇后,諸属国王,列侯から将軍,守,令,長等の璽(じ)や印章がそれに属し,身分によって金,銀,銅,玉などが使用された。…

※「私印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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