精選版 日本国語大辞典 「秀」の意味・読み・例文・類語
ひ‐い・でる【秀】
〘自ダ下一〙 ひい・づ 〘自ダ下二〙 (「穂(ほ)出でる」の変化した語)
① 穂がつき出る。
※足利本論語抄(16C)子罕第九「処群華は草の秀たる㒵そ余の草よりは高出なるを云也」
② 他よりもすぐれる。ぬきんでる。傑出する。また、多くの中から頭角を現わす。ひず。〔成唯識論述記序釈(797頃)〕
※霊異記(810‐824)中「土(くに)を厭ふに異に秀(ヒイデニタル)者なり。〈国会図書館本訓釈 秀 勝也 須久礼爾多留 又云備伊弖爾多流〉」
③ くっきりとしていて目立つ。また、秀麗である。ひず。
ほ【秀】
ひ・ず ひづ【秀】
〘自ダ下二〙 (「穂(ほ)出(い)づ」の変化したもの)
① 穂が出る。草などが穂を出す。
② 人の能力が他よりぬきんでる。ひいでる。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
しゅう シウ【秀】
〘名〙
① すぐれていること。ひいでること。また、その人。優秀。
② 評価等級に用いて、優秀なものをいう。
③ 植物の穂をいう。
ひ‐い・ず ‥いづ【秀】
〘自ダ下二〙 ⇒ひいでる(秀)
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