禍福は糾える縄のごとし(読み)かふくはあざなえるなわのごとし

故事成語を知る辞典 「禍福は糾える縄のごとし」の解説

禍福は糾える縄のごとし

この世の幸不幸は表裏をなしていて、何が不幸のもとになり、何が幸福をもたらすかわからない、ということ。

[使用例] まこと人の世は吉凶禍福糾える縄のごときものでした[佐々木味津三*右門捕物帖|1929]

[由来] 紀元前二世紀の中国で、前漢王朝に仕えたという人物が書いた、「ふくちょうの賦」という文章一節から。「禍は福を生み出し、福の中には禍が隠れている」と述べた後、「禍と福とは、何ぞ糾えるなわに異ならん(不幸と幸福は、二本のわらをより合わせて作る縄とそっくりで、互いに絡み合っている)」と嘆いています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

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