禅師号(読み)ぜんじごう

精選版 日本国語大辞典 「禅師号」の意味・読み・例文・類語

ぜんじ‐ごう ‥ガウ【禅師号】

〘名〙 朝廷から賜わる「禅師」の称号
空華日用工夫略集‐永徳三年(1383)四月二二日「蓋禅師号始神秀
太平記(14C後)四「別当実世卿を勅使にて禅師号(ぜんじガウ)を下さるる」

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世界大百科事典(旧版)内の禅師号の言及

【禅師】より

…すなわち中国では天台宗や浄土系,三階教の僧で禅に通じている人に付し,日本では,弓削道鏡を太政大臣禅師と称し,聖武天皇崩御の756年(天平勝宝8)に宮中へ招かれた126人の僧は〈看病ノ禅師〉であり,また宮中の内道場に供奉する10人の僧は〈内供奉禅師〉と称した。禅僧に限って用いる場合は,禅僧に対する敬称とし,また朝廷から勅諡号(ちよくしごう)として禅僧に諡(おくりな)される〈禅師号〉がある。中国における禅師号は,神秀に諡された〈大通禅師〉が最初で,日本最初の禅師号は建長寺の開山蘭渓道隆に対して亀山上皇が諡した〈大覚禅師〉である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」