禅室(読み)ぜんしつ

精選版 日本国語大辞典 「禅室」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しつ【禅室】

〘名〙
坐禅をする部屋禅定(ぜんじょう)を修める部屋。仏道を修行する室。
文華秀麗集(818)中・扈従梵釈寺、応製〈藤原冬嗣〉「法堂寂寂煙霞外、禅室寥寥松竹間」 〔晉書‐単道開伝〕
禅僧居室
禅宗で、住持の室(方丈)をいい、転じて住持をいう。
④ 出家した貴人を敬っていう語。
小右記‐治安元年(1021)一〇月二四日「入道禅室呼中将事由

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デジタル大辞泉 「禅室」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しつ【禅室】

座禅をする部屋。
禅僧の居室。転じて、寺の住持。
[類語]僧坊

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普及版 字通 「禅室」の読み・字形・画数・意味

【禅室】ぜんしつ

禅房

字通「禅」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の禅室の言及

【寺院建築】より

…塔は伽藍後方に建てられ,安楽寺塔(上田市)は唐様(禅宗様)による八角三重裳階つきの珍しい例である。座禅修行の場である僧堂(禅室)や清浄のための浴室,東司(とうす)(便所)は東福寺に実例がある。書院などに二階建ての楼もできた。…

※「禅室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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