禁火(読み)きんか

精選版 日本国語大辞典 「禁火」の意味・読み・例文・類語

きん‐か ‥クヮ【禁火】

〘名〙 火を使うことを止すること。とくに、昔の中国で、冬至から一〇五日目は風雨が激しいとして、火を使わないで食事をする風習があった。禁煙。寒食。《季・春》
※経国集(827)一一・奉和鞦韆篇〈滋野貞主〉「寒食節。周旧制。禁火余風猶未廃」 〔張説‐奉和聖製寒食作応制詩〕

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普及版 字通 「禁火」の読み・字形・画数・意味

【禁火】きんか(くわ)

寒食。日絶ちの日。〔楚歳時記〕(冬至)を去ること一百五日、ち疾風甚雨り。之れをと謂ふ。火を禁ずること三日、(あめ)と大麥のる。

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