禁句(読み)きんく

精選版 日本国語大辞典 「禁句」の意味・読み・例文・類語

きん‐く【禁句】

〘名〙
和歌俳諧などで、使ってはならない語句。止め。〔文明本節用集(室町中)〕
※当風連歌秘事(1542)「其座に句出来はば、取りあへず早々に可付事肝要候」
② 他人の感情を害し不快にする言葉。人が忌みきらう言葉。また、いってはいけない言葉。遠慮すべき言葉。
※足利本論語抄(16C)衛霊公第十五「子貢は在右 子路在左と告ぐる也。其故は坐中の人の為に禁句をいわせじとて也」
※春の城(1952)〈阿川弘之〉二「送別会の席上では、外国語を一切禁句にし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「禁句」の意味・読み・例文・類語

きん‐く【禁句】

和歌や俳諧はいかいなどで、使ってはならない語句。止め句。
聞き手の感情を害したり刺激したりするのをはばかって避けるべき言葉や話。「受験生の前では、落ちる、すべるの類は禁句だよ」
[類語]タブー忌み言葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

特別抗告

(1) 民事訴訟法上,通常の不服申立が認められていない決定,または命令に対して直接最高裁判所に提起する抗告。この制度は,最高裁判所の違憲審査権を保障しようとするものであるため,原裁判に憲法解釈上の誤り...

特別抗告の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android