祭込(読み)まつりこむ

精選版 日本国語大辞典 「祭込」の意味・読み・例文・類語

まつり‐こ・む【祭込】

〘他マ五(四)〙
① 尊いものとしてまつり、ある場所に安置する。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵猟官「浦安大明神とでも祀(まつ)り上げられたら末社にでも祀り込まれるかも知れんが」
② じゃま者を敬して遠ざける。口うるさい人などを敬いながら遠ざける。
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一三「己(おいら)もお前も酔過て倒れたもんだから仕方なしにここへ祀(マツ)りこまれたんだらうよ」
真理の春(1930)〈細田民樹〉頭の上の街「世間へのぼろかくしのために、無理から祭(マツ)り込(コ)まれたをとり重役で」
④ 富有な人に書画などの偽物を本物と信じこませてつかませる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android