出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…それらはイタコ,イチコ,アズサ(梓巫女),アガタ,オカミン,オカミサマ,オナカマ,ワカ,マンチ,ホウニンなど地域ごとに名称を異にしているが,もっとも盛んなのは青森県を中心に本州北東部に分布するイタコと,沖縄を中心とする南島にみるユタである。口寄せには神霊ののりうつるカミオロシと死霊の憑依するホトケオロシがあり,前者を神口(かみくち),後者を死口(しにくち)という。ほかに生死不明の霊魂の憑く生口(いきくち)もまれにみられるが,もっとも多くは死口寄せである。…
…ときには行方不明となった生者の口寄せもするが,それを生口(いきくち)と称する。これに対し死霊の場合を死口(しにくち),神霊の憑着による託宣を神口(かみくち)と区別し,巫法に若干の違いをみせている。神霊を下ろす神口は神社巫女の手法と類似するが,この神下ろしは,いかなる口寄せにあたっても冒頭に必ず試みねばならないとしているところに,古風さをしのばせている。…
※「神口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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