神功皇后縁起(読み)じんぐうこうごうえんぎ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「神功皇后縁起」の意味・わかりやすい解説

神功皇后縁起
じんぐうこうごうえんぎ

室町時代の絵巻。2巻。大阪府羽曳野(はびきの)市の誉田八幡宮(こんだはちまんぐう)蔵。神功皇后の三韓(さんかん)征伐、および宇佐(うさ)・筥崎(はこざき)・石清水(いわしみず)の3八幡宮の創立の由来を説く。奥書により、1433年(永享5)足利義教(あしかがよしのり)が旧本の粗略なるをみて、『誉田宗庿(こんだそうびょう)縁起』(同蔵)とともに新しく制作し寄進したことがわかる。のち狩野探幽(かのうたんゆう)が室町中期の絵師土佐光信(みつのぶ)筆と極書(きわめがき)しているが、信じがたい。

[村重 寧]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android