神亀(読み)ジンキ

デジタル大辞泉 「神亀」の意味・読み・例文・類語

じんき【神亀】

奈良時代聖武天皇の時の年号。724年2月4日~729年8月5日。

しん‐き【神亀】

瑞兆ずいちょうの印とされる不思議な亀。じんき

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精選版 日本国語大辞典 「神亀」の意味・読み・例文・類語

しん‐き【神亀】

[1] 〘名〙 (古くは「じんき」) めでたいことが起こるしるしといわれる不思議な亀。霊亀
続日本後紀‐嘉祥元年(848)六月庚子「王者徳沢洽則神亀来、孝道行則地亀出」 〔史記‐司馬相如伝〕

じんき【神亀】

奈良時代、聖武天皇の代の年号。養老八年(七二四)二月四日、白亀が献上された祥瑞により改元。神亀六年(七二九)八月五日、天平(てんぴょう)と改めた。

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日本の元号がわかる事典 「神亀」の解説

じんき【神亀】

日本の元号(年号)。奈良時代の724年から729年まで、聖武(しょうむ)天皇の代の元号。前元号は養老(ようろう)。次元号は天平(てんぴょう)。724年(養老8)2月4日改元。白亀出現の瑞祥(ずいしょう)により行われた(祥瑞改元)。724年(神亀1)に蝦夷(えみし)の反乱が起こったことから、藤原不比等(ふひと)の三男藤原宇合(うまかい)が持節(じせつ)大将軍として陸奥国に派遣された。727年(神亀4)に初の渤海(ぼっかい)使が入京。729年(神亀6)には長屋王(ながやおう)の変が起こり、謀反の疑いをかけられた長屋王と一族が自害した。この事件は、不比等以来、政界の中心となった藤原氏と、舎人(とねり)親王や長屋王ら皇親勢力との確執の中で起こったもので、藤原氏の陰謀ともいわれている。◇「しんき」とも読む。

しんき【神亀】

⇒神亀(じんき)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「神亀」の解説

しんかめ【神亀】

埼玉日本酒。酒名は、蔵の裏の天神池に棲むという神の使いの亀にちなみ命名。全量純米造りで、生酒やにごり酒、古酒などをラインナップ。原料米は五百万石、山田錦。仕込み水は秩父山系荒川の伏流水。蔵元の「神亀酒造」は嘉永元年(1848)創業。所在地は蓮田市馬込。

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普及版 字通 「神亀」の読み・字形・画数・意味

【神亀】しんき

霊亀。

字通「神」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「神亀」の解説

神亀

埼玉県、神亀(しんかめ)酒造株式会社の製造する日本酒。純米酒。

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世界大百科事典(旧版)内の神亀の言及

【カメ(亀)】より

…中国,韓国では亀跌(きく)と称して石碑の台に亀の石彫を用いるのがふつうである。中国では亀は神亀,霊亀などと称され,その甲の文様(亀甲紋,亀背紋)は吉祥の意味をもって衣料,家具その他に多用される。古代西アジアの陶器画に描かれる亀は,おそらく水の象徴であろう。…

※「神亀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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