精選版 日本国語大辞典 「神さびる」の意味・読み・例文・類語
かみ‐さ・びる【神さびる】
〘自バ上一〙 かみさ・ぶ 〘自バ上二〙 (「さぶ」は接尾語)
① 神らしく行動する。神にふさわしい振舞いをする。→かんさぶ。
② 神々(こうごう)しい様子を呈する。古色を帯びて神秘的な様子である。古めかしくおごそかである。
※太平記(14C後)九「宜禰(きね)が袖振る鈴の音幽(かすか)に聞えて神さびたり」
③ 古風な趣がある。古めかしくなっている。年を経ている。(人間などが)老いている。
※古今(905‐914)雑体・一〇二二「いそのかみふりにし恋のかみさびてたたるに我は寝(い)ぞ寝かねつる〈よみ人しらず〉」
④ 古びて閑静なさまを呈する。荒れてさびしい有様になる。
※千里集(894)「神さびてふりにしさとにすむ人は都ににほふ花をだにみず」
※日葡辞書(1603‐04)「Camisabita(カミサビタ) スマイ 〈訳〉さびしく静かなすみか」
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