祖霊社(読み)それいしゃ

精選版 日本国語大辞典 「祖霊社」の意味・読み・例文・類語

それい‐しゃ【祖霊社】

〘名〙 明治元年一八六八)の神仏判然の令によって神葬祭に改めた者が祖霊をまつるために設けた祭壇。また、明治以後になって氏神境内氏子の祖霊を合祀した社殿。〔教部省伺‐明治九年(1876)(法規分類大全)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「祖霊社」の意味・わかりやすい解説

祖霊社
それいしゃ

祖先の霊を祀(まつ)る社(やしろ)を霊社といい、祖霊社は祖先累代の霊をあわせて祀ったもの。明治以降の神仏分離と神葬祭の普及に伴い、氏子(うじこ)のなかで神葬祭をもってした人々の霊を合祭する祖霊社が多く設けられた。1886年(明治19)6月、神社の公的性格を強調するため祖霊社の創立は禁止されたが、第二次世界大戦後はふたたび神社境内の祖霊社が増えつつある。

[岡田荘司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android