祖父様・爺様（読み）じいさま

精選版 日本国語大辞典

じい‐さま ぢい‥【祖父様・爺様】

〘名〙 (「さま」は接尾語。親しみと軽い尊敬の意を含んで用いる)

① 祖父。おじいさん。じいさん。

※毛利家文書‐（元亀二年カ）（1571か）・毛利隆元夫人大内氏消息「さてもさてもちいさまの事、御としよりとは申しなから、かやうにふとの事とはおもひ奉候はぬに」

② 老年の男子。老翁。老爺。おじいさん。じいさん。

※俳諧・武玉川（1750‐76）五「爺さまの角に婆さまは輪を懸て」

じい‐さん ぢい‥【祖父様・爺様】

〘名〙 (「じいさま（祖父様）」の変化した語)

① ＝じいさま（祖父様）①

※俚言集覧（1797頃）「ぢいさん 千濁 祖父を云 又老翁を云」

② ＝じいさま（祖父様）②

※咄本・喜美賀楽寿（1777）言葉とがめ「うらたなの八兵衛が来て、どうだ、ぢいさん。馬でものんだか」

出典　精選版 日本国語大辞典