社会王制(読み)しゃかいおうせい(英語表記)soziale Monarchie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「社会王制」の意味・わかりやすい解説

社会王制
しゃかいおうせい
soziale Monarchie

国王権力によって社会正義実現を企図する思想社会体制をいう。しかし通常は経済学倫理正義と結合して把握しようとしたいわゆる新歴史学派の経済学者 G.シュモラーや A.ワーグナーなどによってなされた社会問題解決の方法や思想をいう。ワーグナーは租税政策による分配上の不平等の矯正を主張し,シュモラーは没落しつつある手工業者救済,保護による社会問題の解決を主張した。両者は国家的社会政策によって社会問題を解決しようとした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android