世界大百科事典 第2版 「社会問題研究会」の意味・わかりやすい解説
しゃかいもんだいけんきゅうかい【社会問題研究会】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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1897年(明治30)4月、信州松本から上京した中村太八郎が組織した、「学理ト実際ニ拠リ社会問題ヲ研究」することを目的とする研究会。幹事は中村、樽井藤吉、西村玄道の3名、評議員は天野為之、石川安次郎、片山潜、ガルスト、小島龍太郎、酒井雄三郎、佐久間貞一ら30名、会員には、木下尚江、幸徳秋水、田中正造ら200名余りが参加した。普通選挙、地租問題、労働問題、社会政策などが議論の対象となった。日清(にっしん)戦争後の産業発展のなかで各種の社会問題が発生する新しい状況が生れ、欧米各国の現状と対策に詳しい、当時の先端的知識人を結集したところにこの研究会の意義はあったが、1年余りで自然消滅した。
[山泉 進]
…1890年,パリ万国博覧会に農商務省事務官の資格で渡航,同年パリの第1回メーデーやブリュッセルでの第二インターナショナル大会に参加,その模様を《国民之友》に寄稿。帰国後,92年,小島竜太郎らと社会問題研究会を創立し,かたわら西園寺公望の世話で《近世欧州外交史》の翻訳等も行う。1900年,再度のパリ万国博に赴いた下宿先で3階の窓から落ちて客死。…
※「社会問題研究会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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