精選版 日本国語大辞典 「示」の意味・読み・例文・類語
しめ・す【示】
〘他サ五(四)〙
① 物を実際に出して見せる。あらわす。
※大鏡(12C前)三「かやうにもゆめなどしめいたまはずとも、この人の御往生、うたがひ申べきならず」
② 感情、意志などを外に表わして見せる。はっきりと知らせる。
※万葉(8C後)四・七二五「にほ鳥の潜(かづ)く池水心あらば君に吾が恋ふる心示左(しめサ)ね」
※太平記(14C後)三一「舟を沈め糧を捨て、二度び帰らじと云心を示(シメ)すは、良将の謀なり」
③ さして教える。指示する。また、夢などで告げる。
※万葉(8C後)三・二七九「吾妹子に猪名野は見せつ名次山角の松原いつか示(しめさ)む」
※源氏(1001‐14頃)明石「雨風やまばこの浦に寄せよと、かねてしめすことの侍りしかば」
④ 教えさとす。訓戒する。
⑤ みせしめにする。
しめし【示】
① わかるようにはっきりと見せること。
※文明本節用集(室町中)「受レ示 シメシヲウケル」
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