量子論によると,電荷e,質量mの粒子が軌道角運動量をもつと,それに伴って磁気モーメントを生じる.その大きさは,方位量子数lと
ℏ = h/2π (hはプランク定数)
を使って
(eℏ/2m)l
で表される.このとき,eℏ/2mをこの粒子の磁子という.電子の場合はとくにボーア磁子(記号 μB)といい,その大きさは,9.27×10-24 J T-1(T はテスラ)である.電子のスピン角運動量に伴う磁気モーメントは,Sをスピン量子数とするとき
g(eℏ/2m)S
である.gは電子のg因子で,詳しくはg = 2.002319である.2からのずれは真空の偏極によるものとされている.核子の磁気モーメントを問題にするときは,mp を陽子の質量として,磁子の単位は
eℏ/2mp
で与えられ,これを核磁子という.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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