(読み)かく

精選版 日本国語大辞典 「確」の意味・読み・例文・類語

かく【確】

[1] 〘形動タリ〙 たしかなさま。はっきりしているさま。
※申楽談儀(1430)序「『神は宜禰(きね)がならはし』など、かくと言ひし也」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一「確たる事は其期に及むで見ねば分からぬが」
[2] 〘名〙 正確なこと。確実なこと。
※歴史のかたちについて(1954)〈埴谷雄高〉「あらゆる記録は、たとえそこに精と粗、確と不確があったにせよ」

たしか・める【確】

〘他マ下一〙 たしか・む 〘他マ下二〙 あいまいな事を、調べたり尋ねたりしてはっきりさせる。まちがっていないかどうか念をおして見とどける。
※郊外(1900)〈国木田独歩〉二「鬼か蛇か若くは一目小僧か大入道か其を確(タシカメ)て」

たしかめ【確】

〘名〙 (動詞「たしかめる(確)」の連用形の名詞化) たしかめること。確認。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉三「敬二は今其当人の口から確(タシカ)めの言を聞いたのである」

たしか・む【確】

〘他マ下二〙 ⇒たしかめる(確)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「確」の意味・読み・例文・類語

かく【確】[漢字項目]

[音]カク(呉)(漢) [訓]たしか たしかめる
学習漢字]5年
はっきりしていて間違いがない。たしか。「確実確証確認確報確約正確的確明確
かたく決めて動かないさま。「確固確執確信確定確保確立
「確実」の略。「当確
[名のり]あきら・かた・かたし・たい

かく【確】

[ト・タル][文][形動タリ]たしかでまちがいのないさま。また、はっきりしているさま。「としたことはわからない」「たる証拠をつかむ」
[類語]確実正確的確明確確か精確安全はっきり定か明らか明白確固確然必至必然必定最右翼本命有力鉄板ぴたりどんぴしゃりかっきりきっかりきっちりちょっきり丁度ジャストかっちりしかときちんときちんきちんちゃんと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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