碧玉製腕飾(読み)へきぎょくせいうでかざり

世界大百科事典(旧版)内の碧玉製腕飾の言及

【古墳文化】より


【前期の古墳文化】
 古墳時代の前期においては,氏族の首長はまだ,かつての司祭者としての性格を,完全には脱却していなかったようである。古墳の副葬品から判断すると,彼らが所持していたもののなかには,実用的な武器や装身具のほかに,鏡や碧玉製腕飾や,特殊な形態の碧玉製品などの,宗教的・呪術的な用途をもったものを多くふくんでいる。鏡が宝器としての取扱いをうけていたことは,古く輸入した中国鏡を,数世紀にわたって伝世している事実からも推察できるが,中国鏡ばかりでなく,それを参考にして日本で作り始めた仿製鏡(ぼうせいきよう)も,新しく首長層の所有品のうちに加わるようになった。…

※「碧玉製腕飾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android