碌碌(読み)ロクロク

デジタル大辞泉 「碌碌」の意味・読み・例文・類語

ろく‐ろく【××碌】

[ト・タル][文][形動タリ]
平凡で役に立たないさま。たいした事もできないさま。
「最近の一二年は…―と送った事だが」〈宇野浩二・苦の世界
小石が多くあるさま。
「錫鉄等の鉱石の如きは―山を作し」〈服部誠一・東京新繁昌記
[類語]めったにろくに

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精選版 日本国語大辞典 「碌碌」の意味・読み・例文・類語

ろく‐ろく【碌碌】

〘形動タリ〙
① 平凡なさま。たいして役に立たないさま。また、自主性のないさま。祿祿。録録
※仁部記‐建長八年(1256)五月九日(古事類苑・神祇三一)「随身碌碌、身全無指要歟」
俳諧鶉衣(1727‐79)後「其余碌々たるは論に及ばず」
② 小さな石が多くあるさま。
※東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉四「錫鉄等の鉱石の如きは碌々山を作し」
③ =ろくろく(轆轆)②〔賈島‐古意詩〕

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普及版 字通 「碌碌」の読み・字形・画数・意味

【碌碌】ろくろく

平凡なさま。役立たず。〔史記、酷吏伝論賛〕九碌碌として、其の官を奉ずるのみ。ちを救ふにも贍(た)らず、何の暇(いとま)ありて繩(じようぼく)の外を論ぜんや。

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