硯滴(読み)ケンテキ

デジタル大辞泉 「硯滴」の意味・読み・例文・類語

けん‐てき【×硯滴】

すずりに垂らす、水のしずく。硯の水。
硯の水入れ。みずさし。
[類語]水滴

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精選版 日本国語大辞典 「硯滴」の意味・読み・例文・類語

けん‐てき【硯滴】

〘名〙
① 硯(すずり)にたらす水のしずく。硯の水。
※補庵京華前集(1472‐76)跋杉原平公所書金剛経后「以為硯滴、書金剛経一巻
② 硯の水入れ。水さし。〔雲林石譜‐祈闍石〕

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普及版 字通 「硯滴」の読み・字形・画数・意味

【硯滴】けんてき

水さし。

字通「硯」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の硯滴の言及

【水滴】より

…墨をするために水を蓄え,また硯に注ぐ容器。形態や大小によって,硯滴(けんてき),水注,水盅(すいちゆう),水中丞(すいちゆうじよう),水盂(すいう),蟾蜍(せんじよ)などとも称し,日本では古くは須美須里賀米(すみすりがめ)(《和名抄》),硯瓶(すずりがめ)(《栄華物語》)などともいった。狭義の水滴は,2ヵ所の小孔(風穴と水穴)をあけ,少量のしずくを落とすくふうがなされたものをいう。…

※「硯滴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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