日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 硫黄山(北海道、知床半島)いおうざん 北海道東部、知床(しれとこ)半島の中央部にある火山。標高1562メートル。成層火山で、その頂部には二つの大きな爆裂火口が南北に並んでいる。西中腹にはより新しい3個の爆裂火口があって、その一つは現在でもしばしば大量の溶融硫黄を噴出し、世界でも珍しい活動形式の火山として知られる。羅臼岳(らうすだけ)から稜線(りょうせん)をたどって頂上に達することができる。釧路の硫黄山(アトサヌプリ)と区別するため知床硫黄山ともよばれる。[岡本次郎] 硫黄山 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例