硫酸ニコチン(読み)りゅうさんニコチン

精選版 日本国語大辞典 「硫酸ニコチン」の意味・読み・例文・類語

りゅうさん‐ニコチン リウサン‥【硫酸ニコチン】

〘名〙 (ニコチンはnicotine Nikotin) ニコチンの硫酸塩化学式 (C10H14N2)2・H2SO4 板状結晶。農業用殺虫剤として用いる。

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百科事典マイペディア 「硫酸ニコチン」の意味・わかりやすい解説

硫酸ニコチン【りゅうさんニコチン】

化学式は(C1(/0)H14N22・H2SO4。殺虫剤の一種。特異臭のある微酸性褐色液体。有効成分はニコチン。不揮発性で,このままでは殺虫効果は望めず,使用に際して炭酸ナトリウム苛性ソーダ石灰などでアルカリ性にしてニコチンを遊離させる。殺虫力は強いが,植物には無害。速効性で作用は呼吸毒。殺卵効果もある。野菜,果樹アブラムシグンバイムシスリップスなどの防除に用いる。人畜毒性は高く,毒物

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