世界大百科事典 第2版 「硫酸エステル」の意味・わかりやすい解説 りゅうさんエステル【硫酸エステル sulfuric ester】 二塩基酸である硫酸(HO)2SO2の水素原子1個または2個が炭化水素基Rで置換された化合物の総称。酸性エステル(モノエステル)RO-SO2-OHと中性エステル(ジエステル)RO-SO2-ORの2種類が存在する。 酸性エステルはアルコールに濃硫酸または発煙硫酸を作用させると生成する。また,アルケンに硫酸を付加しても得られる。酸性エステルは粘稠な液体で蒸留できない。水に溶け,加熱すると加水分解されてアルコールとなる。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報