砕木パルプ(読み)サイボクパルプ

化学辞典 第2版 「砕木パルプ」の解説

砕木パルプ
サイボクパルプ
ground pulp

略称GP.水の存在下で木材を機械的作用により磨砕し,木質繊維状にしたもの.機械的に磨砕しただけなので,パルプ収率は木材の90~95% に達する.化学的組成原料木材とほとんど同じで,多量のリグニンを含み,空気や光の作用によって変色する.しかし,高速度の抄紙,輪転印刷に適することや,生産コストが低いことなどから,新聞用紙,下級印刷用紙および板紙などの原料となる.砕木パルプ用の原木針葉樹材がおもで,製造法によってストーンGPとリファイナーGPがある.[別用語参照]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「砕木パルプ」の意味・わかりやすい解説

砕木パルプ
さいもくパルプ
ground wood pulp

略称 GP。原木の皮をとり,ちりを除いたのち小丸太とし,これを回転する天然磨石あるいは人造磨石に対して横に押しつけ,すりつぶして,遊離した繊維にしたパルプ。摩砕程度により特砕木パルプ,並砕木パルプなどに分けられている。恒久性や強度は要しないが,吸収度,かさ,不透明度ならびに圧縮率などを主要特質として望まれる新聞用や下質印刷用の下級紙に使用される。

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精選版 日本国語大辞典 「砕木パルプ」の意味・読み・例文・類語

さいぼく‐パルプ【砕木パルプ】

〘名〙 (パルプはpulp) 機械パルプの一つ。木材を砕木機にかけて、機械的にパルプとしたもの。原料はエゾマツトドマツアカマツなど。新聞用紙や下級の印刷用紙などに用いられる。グラウンドパルプ。GP。〔児童工業物語(1928)〕

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デジタル大辞泉 「砕木パルプ」の意味・読み・例文・類語

さいぼく‐パルプ【砕木パルプ】

木材を砕木機にかけて作ったパルプ。エゾマツ・トドマツ・アカマツなどを原料とし、新聞用紙や下級印刷用紙の製造に用いる。グラウンドパルプ。

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世界大百科事典内の砕木パルプの言及

【パルプ】より

…綿や麻は高価でもあったので,それに代わる原料が求められた。機械パルプを代表する砕木パルプの発明された年代は明らかでないが,1801年にクープスMatthias Koopsはわらと木材から紙を作ったといわれており,一種の砕木パルプが用いられていた。カナダのフェナティCharles Fenertyは39年に初めて砕木パルプを実験的に作ったと思われるが,発表は44年であった。…

※「砕木パルプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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