砒酸鉛(読み)ヒサンナマリ

デジタル大辞泉 「砒酸鉛」の意味・読み・例文・類語

ひさん‐なまり【×砒酸鉛】

砒酸の鉛塩。オルト砒酸鉛Pb3(AsO42・メタ砒酸鉛Pb(AsO32・ピロ砒酸鉛Pb2As2O7ほか、砒酸水素鉛PbHAsO4と砒酸二水素鉛Pb(H2AsO4)があり、いずれも無色粉末ないし結晶で水に溶けにくく、きわめて毒性が強い。かつてはふつう砒酸水素鉛をさし、農業用殺虫剤として用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「砒酸鉛」の意味・読み・例文・類語

ひさん‐なまり【砒酸鉛】

〘名〙 砒酸の鉛塩の総称。きわめて水に溶けにくい黄白色の粉末ないし結晶で毒性が強い。かつては砒酸水素鉛をさし、農業用殺虫剤として使用されたが、作物への残留度が高いため、使用が禁止されている。ひさんえん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android