砂糖黍・沙糖黍(読み)さとうきび

精選版 日本国語大辞典 「砂糖黍・沙糖黍」の意味・読み・例文・類語

さとう‐きび サタウ‥【砂糖黍・沙糖黍】

〘名〙 イネ科多年草。原産地はニューギニアとその周辺で、世界中に広く栽培され、特にキューバ、台湾など熱帯地方で多量に産する。高さ二~六メートル。茎は竹に似ており円柱形で節が多いが節間は中空ではない。葉は長さ六〇~九〇センチメートルの幅広線形、先はとがり基部は鞘となって茎を包む。夏、茎頂に長さ三〇~六〇センチメートルの円錐(えんすい)形、灰白色の花穂をつける。茎から液汁をしぼって砂糖(蔗糖)を製造する。漢名、甘蔗。砂糖草。砂糖竹。さとうのき。かんしょ。かんしょう。《季・秋》
▼さとうきびの花 《季・冬》 〔大和本草(1709)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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