砂糖・沙糖(読み)さとう

精選版 日本国語大辞典 「砂糖・沙糖」の意味・読み・例文・類語

さ‐とう ‥タウ【砂糖・沙糖】

〘名〙 蔗糖を主成分とする甘味料。サトウキビからつくられる甘蔗糖とサトウダイコンからつくられる甜菜糖がある。製法により含蜜糖・分蜜糖、精製の程度により粗糖・精製糖、色により白砂糖・赤砂糖・黒砂糖、加工形態により粉糖・角砂糖・グラニュー糖・氷砂糖などに分類される。
※後二条師通記‐寛治五年(1091)一〇月二五日「自修理大夫許沙糖
※虎明本狂言・附子(室町末‐近世初)「さたうじゃぞ。やひさたうじゃ」 〔北史‐真脳国伝〕
[語誌](1)中国でも古くは砂糖はなく、唐の太宗のとき外国から伝えられたという。日本には遣唐使等によって早く伝えられたので物の存在自体は中古以来知られていたと思われる。
(2)享和一二年(一七二七)には将軍吉宗により琉球国から(平賀源内の「物類品隲」の記述では薩摩から)甘蔗苗が求められ、本州・九州で栽培・製糖が行なわれるようになって、やがて民間へも普及した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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