石霞渓(読み)せっかけい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石霞渓」の意味・わかりやすい解説

石霞渓
せっかけい

鳥取県南西部、日野郡日南(にちなん)町の景勝地。日野川の谷頭(こくとう)侵食部にできた峡谷で、上流には谷の浅い高原が開ける。約2キロメートルの渓谷には天狗(てんぐ)岩、獅子(しし)岩、蓬莱(ほうらい)岩など花崗(かこう)岩の奇岩巨岩が渓谷に迫り、崖下(がいか)には水神(すいじん)滝などもかかる。早春はダイセンミツバツツジ、新緑のころはキシツツジヤマツツジの花、秋は紅葉が美しい。5月渡来し卵を産んで8月南に帰るブッポウソウが有名。JR伯備(はくび)線生山(しょうやま)駅から徒歩15分。

[岩永 實]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石霞渓」の意味・わかりやすい解説

石霞渓
せっかけい

鳥取県南西部,日南町にある峡谷。石見 (いわみ) 川が日野川に合流する付近にあり,花崗岩から成る山地を両河川が浸食してできた峡谷で,奇岩,怪石断崖絶壁が 2kmにわたって続く。両岸にはダイセンミツバツツジ,キシツツジ,ヤマツツジが美観を添える。生山 (しょうやま) が探勝の中心地で,オオサンショウウオ生息奥日野県立自然公園に属する。

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