石船(読み)イシブネ

デジタル大辞泉 「石船」の意味・読み・例文・類語

いし‐ぶね【石船】

石材を運搬する船。
石でつくった浴槽。いしぶろ。
裸身はだかみを、もしやとずっぷり―にひたせば」〈浄・女護島

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「石船」の意味・読み・例文・類語

いし‐ぶね【石船】

〘名〙
① 石を運送する荷船。海船は播州御影(神戸市東灘区)の御影石を積むものが代表的で、伝道船(てんどうぶね)に似た船であり、御影船ともいう。紀州ほか所々にあった。また、川船では大坂のものが寛永一二年(一六三五)一八艘を許可されたが、船体の上側に板を敷きつめ、その上に石を載せるもので、俗に団兵衛と呼んだ。〔和漢船用集(1766)〕
② 石で造った水槽、または浴槽。いしぶろ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 釣縄漁を行なう時、おもりに用いる石を積む船。

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