石積(読み)いしつみ

精選版 日本国語大辞典 「石積」の意味・読み・例文・類語

いし‐つみ【石積】

〘名〙 (「いしづみ」とも)
① 石を積み上げたもの、建造物。また、それを造ること。
家忠日記‐天正一七年(1589)四月二九日「晩に駿川普請奉行衆より、御本城石つみ崩候間早々こし候へ之由申来候」
水刎(みずはね)一種堤防補強のために、川の流れに沿った河原の一部に、石堤状に石を積んだもの。また、それを積むこと。石出し。水刎(みずはね)。〔地方凡例録(1794)〕
③ 子供の遊戯の一種。小石を積み上げた山から、他の石を動かさないようにして一つずつ取り、動かしたら次の者に交代し、多く取った者を勝ちとするもの。石崩し。

こく‐づみ【石積】

〘名〙 船の積載量を米の石数で表わす単位。奈良時代以来用いられているが、上代中世では一石容積近世とは異なる。近世以降、一石の容積もほぼ一定し、船体寸法を測って近似的な積載量を計算できるようになった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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