石狩弁天社(読み)いしかりべんてんしや

日本歴史地名大系 「石狩弁天社」の解説

石狩弁天社
いしかりべんてんしや

[現在地名]石狩市弁天町

石狩川河口左岸にある。祭神は厳島大明神・妙亀法鮫(妙鮫法亀)大明神ならびに稲荷大明神。明治七年(一八七四)以前は現在の八幡神社の位置にあった。一六九四年(元禄七年)に松前藩石狩川秋味上乗役山下伴左衛門の願いにより松前神明社(現松前町)神主白鳥若宮太夫が勧請したのが始まりという(板本「西蝦夷日誌」)。当社は代々のイシカリ場所の請負人により、場所の漁業円満の祈願施設として機能した。ことに一八一六年(文化一三年)に請負人阿部屋村山伝兵衛により再興されて以来昭和二三年(一九四八)まで、同家の「内神」としての性格をもった(石狩弁天社史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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