石渠宝笈(読み)せっきょほうきゅう(英語表記)Shi-qu-bao-ji

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石渠宝笈」の意味・わかりやすい解説

石渠宝笈
せっきょほうきゅう
Shi-qu-bao-ji

中国,清の宮廷所蔵の書画著録。乾隆帝勅撰 (張照ら奉勅) で 44巻。乾隆9 (1744) 年完成。書画所蔵の殿閣により分類され,『千字文』の順序で示す。款識 (かんし) ,題跋 (だいばつ) も記載し,清初の旺盛な出版事業の一環として清朝考証学の成果をふまえ,中国の書画収蔵目録のなかでは最も完備している。収載作品の多くは台北故宮博物院に伝わるが散逸名品も多い。中国書画研究上必須の書。乾隆 56 (91) 年に続編,嘉慶 20 (1815) 年に3編が完成した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android