石油元売会社(読み)せきゆもとうりがいしゃ(英語表記)primary distributor of oil products

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石油元売会社」の意味・わかりやすい解説

石油元売会社
せきゆもとうりがいしゃ
primary distributor of oil products

一般に固有の流通機構や直接販売を通じて石油製品の販売 (原油石油輸入精製,販売など) を行う石油会社。製油所をみずから所有するか,あるいは石油精製業者との間に石油製品の専属的販売契約を締結しており,かつ傘下に特約販売店をもつ。日本では 1991年の時点で,みずからは製油所を所有しない元売専業会社が4社,製油所を所有している精製元売兼業会社が7社あり,両者を合せた 11社が一般に石油元売会社といわれている。 95年,特定石油製品輸入暫定措置法 (特石法) が廃止され,新たに石油関連整備法が成立したことにより,石油輸入が自由化され,元売り以外の業者の参入が可能になった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「石油元売会社」の意味・わかりやすい解説

石油元売会社【せきゆもとうりがいしゃ】

石油会社のうち特約店・給油所・灯油販売店などの固有の流通機構や直接販売を通じて,需要家に石油販売を行っているもの。これらの元売会社は,多くは,精製専業会社と資本提携関係・原油供給契約・製品販売契約・受委託精製契約などで有機的に結合し,精製・販売が一体となった企業グループを形成して,石油製品の供給を行っている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android