石川 達三(読み)イシカワ タツゾウ

20世紀日本人名事典 「石川 達三」の解説

石川 達三
イシカワ タツゾウ

昭和期の小説家 日本ペンクラブ会長。



生年
明治38(1905)年7月2日

没年
昭和60(1985)年1月31日

出生地
秋田県横手市

学歴〔年〕
早稲田大学英文科中退

主な受賞名〔年〕
芥川賞(第1回)〔昭和10年〕「蒼氓」,文芸春秋読者賞(第26回)〔昭和39年〕「私ひとりの私」,菊池寛賞(第17回)〔昭和44年〕,勲三等旭日中綬章〔昭和53年〕

経歴
昭和5年ブラジルに移民として渡り数ケ月で帰国したが、その体験をもとに書いた「蒼氓」で10年に第1回芥川賞を受賞。13年には中央公論特派員として中支戦線に従軍した見聞による「生きている兵隊」が筆禍事件を起こし、戦後は社会派作家として、各時代の社会問題を描き出しては数々の話題作、ベストセラーを生んだ。この間、日本文芸家協会理事長、日本ペンクラブ会長、日本文芸著作権保護同盟会長を歴任。ペンクラブ会長時代には、いわゆる“二つの自由”発言で若い作家たちと対立した。51年日本芸術院会員。主な作品に「風にそよぐ葦」「人間の壁」「金環蝕」「四十八歳の抵抗」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「石川 達三」の解説

石川 達三 (いしかわ たつぞう)

生年月日:1905年7月2日
昭和時代の小説家。日本ペンクラブ会長
1985年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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