石化(読み)せっか

精選版 日本国語大辞典 「石化」の意味・読み・例文・類語

せっ‐か セキクヮ【石化】

〘名〙
生物遺骸(いがい)地中に埋蔵中に珪素石灰などの鉱物質の浸透によって遺骸の有機質置換を起こすこと。化石になること。
植物の茎・根などが平たくなること。帯化
③ 比喩的に、石のようにかたくなってしまうこと。
※第二の青春(1946)〈荒正人〉「感覚が石化してゐた」

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デジタル大辞泉 「石化」の意味・読み・例文・類語

せっ‐か〔セキクワ〕【石化】

[名](スル)地中に埋まった生物の遺体有機物が、入り込んだ炭酸カルシウム珪酸けいさんなどと置換され、化石になること。
帯化

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百科事典マイペディア 「石化」の意味・わかりやすい解説

石化【せっか】

帯化とも。植物の奇形の一つで,茎,葉,花序などが平たい帯状や扇状になること。これは本来円錐形の生長点が異常に横に広がるためで,多くの場合,葉,花などの増数,癒合,配列不規則などを伴う。ケイトウはこの最も顕著な例。石化したものは園芸的に価値をもつことが多い。

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