石井−ランシング協定(読み)いしい−ランシングきょうてい

旺文社世界史事典 三訂版 「石井−ランシング協定」の解説

石井−ランシング協定
いしい−ランシングきょうてい

1917年11月,日本の特派大使石井菊次郎とアメリカ国務長官ランシングとの交渉成立した,中国利権に関する協定
二十一か条要求以後悪化した日米関係の調整をはかったもの。この協定によりアメリカは,中国における日本の特殊利益(のち,政治的特権有無対立)を認めるいっぽう,日米両国で中国の独立領土保全門戸開放機会均等原則を確認し合った。1922年のワシントン会議における九か国条約の成立により,1923年に廃棄された。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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