知者・智者(読み)ちしゃ

精選版 日本国語大辞典 「知者・智者」の意味・読み・例文・類語

ち‐しゃ【知者・智者】

〘名〙
知恵のすぐれた人。道理に精通した立派な人。かしこい人。賢人愚者に対していう。ちさ。
※法性寺関白御集(1145か)浮水落花多「智者興遊何日月、芳菲風景顧帰辰」
浮世草子西鶴織留(1694)四「世の宝は医者智者(チシャ)福者といへり」 〔易経‐繋辞上〕
② 仏語。
(イ) 悟りの智慧を開いた者。仏をいう。
※観智院本三宝絵(984)上「当に凡夫所愛の身を捨て智者の所楽の大慈悲を可受」
(ロ) 仏の教えに明るい人。智慧高才の僧。高僧。善知識。ちさ。
霊異記(810‐824)下「諸の高名の智者怪しびて、一向に問ひ試む」

ち‐さ【知者・智者】

※宇津保(970‐999頃)国譲下「僧綱たち、名あるちさどもなど召して、論議などせさせ給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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