瞽女・御前(読み)ごぜ

精選版 日本国語大辞典 「瞽女・御前」の意味・読み・例文・類語

ご‐ぜ【瞽女・御前】

〘名〙 (「めくらごぜ(盲瞽女)」の略)
① 盲目の女。〔文明本節用集(室町中)〕
② 鼓を打ったり、あるいは三味線を弾いたりなどして、唄をうたい、門付けをする盲目の女芸人。瞽女の坊。
※俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)姉何第四「かきぬるも人よみぬるも人 ざとうへとこせのもとより文のきて」
[補注](②について) 将軍諸大名などの内局に仕えたり、箏、三絃教授にあたったりする者もいれば、諸藩盲女救済、保護策としてつくった組織に所属し、遊芸を講じる者もいた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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