瞬目(読み)しゅんぼく

精選版 日本国語大辞典 「瞬目」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐ぼく【瞬目】

〘名〙 (「ぼく」は「目」の漢音) まばたきすること。転じて、まばたきする間。ちょっとの間。瞬間。しゅんもく。
太平記(14C後)一一「国を治むる心無かりしかば、堅甲利兵、徒(いたづ)らに梃楚(ていそ)の為に摧(くだ)かれて、滅亡を瞬目(シュンボク)の中に得たる事」 〔呉融‐贈光上人草書歌〕

しゅん‐もく【瞬目】

正法眼蔵(1231‐53)夢中説夢「いはゆる拈華瞬目、すなはち夢中説夢なり」
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編「東西物価の昇降(さうば)、南北非常の珍事、瞬目(シュンモク)の際(あい)だ詳らかに悉(しゃうち)するを得る」

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デジタル大辞泉 「瞬目」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐もく【瞬目】

まばたき。
しゅんぼく(瞬目)」に同じ。〈日葡

しゅん‐ぼく【瞬目】

まばたきをする少しの間。しゅんもく。
「滅亡を―のうちに得たる事」〈太平記・一一〉

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普及版 字通 「瞬目」の読み・字形・画数・意味

【瞬目】しゆんもく

まばたき。〔列子、湯問〕の能く倡ふ、~王以て實(まこと)の人と爲し、と竝んで之れを覽(み)る。技將(まさ)にらんとして、倡する、其の目を(まばた)きして、王の左右侍妾を招く。

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