瞑(漢字)

普及版 字通 「瞑(漢字)」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] メイ・メン
[字訓] めつむる・くらい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は冥(めい)。冥は幎冒(べきぼう)。死者の面を覆う面衣。〔説文〕四上に「目を翕(あは)すなり」とあり、死者の目を閉じることをいう。〔左伝、文元年〕「之れに諡(おくりな)して靈と曰ふ。瞑(めつぶ)らず。と曰ふ。乃ち瞑る」とあり、安んじて死することを瞑目という。毒薬などで目がくらむことを瞑眩(めんげん)といい、〔書、説命上〕「(も)し瞑眩せずんば、厥(そ)の疾(やまひ)(い)えず」とあり、メンの音でよむ。

[訓義]
1. めつむる、めをとじる、めをあわす、ねむる。
2. くらい、くらむ、かすむ、みだれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕瞑 ネブル・ヨル・メヒシク・ヒシク・フサガル・ホノカ・ヒソカニ

[語系]
瞑myengは眠myenと声義の関係がある。瞑は本来は瞑目で、死亡の意。眠は民(みん)声。民は目を刺割する象。ともに視力を失うことをいう。

[熟語]
瞑臥瞑言瞑坐瞑士・瞑視瞑色瞑想瞑拝瞑氛瞑瞞瞑瞑・瞑
[下接語]
小瞑・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android