睦沢(町)(読み)むつざわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「睦沢(町)」の意味・わかりやすい解説

睦沢(町)
むつざわ

千葉県中東部、長生郡(ちょうせいぐん)にある町。上総(かずさ)丘陵の山間地域と一宮(いちのみや)川流域平野からなる。1983年(昭和58)町制施行。JR外房線と国道128号が、北から東に接する茂原(もばら)、一宮、長生の各市町村域を通過しており、町内には県道と南総広域農道が通る。中世、千葉氏の一族上総平氏によって柳沢(やなぎさわ)城、勝見城が築かれ、江戸時代は大多喜藩(おおたきはん)本多(ほんだ)氏の支配ののち旗本領となった。米作と施設園芸が行われ、林業副産物のシイタケが生産される。天然ガス産出がある。工業団地もあり、茂原市方面から企業が進出している。平安時代の創建と伝えられる妙楽寺(みょうらくじ)の木造大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)は国の重要文化財。妙楽寺の森は県指定天然記念物で、森林浴やバードウォッチングが楽しめる。面積35.59平方キロメートル、人口6760(2020)。

[山村順次]

『『睦沢村史』(1977・睦沢村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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